家で仕事の日。改訂されたマニュアルを悪戦苦闘しながら読み解くなど。途中、ローソンへアイスカフェラテ(メガサイズ)を買いに出る。いつもはしない「濃いめ」を選んだら濃すぎて飲みきれない。
林芙美子「放浪記」読む。
林芙美子は47歳の若さで亡くなった人だが、読んで早死にの理由が分かった。引っ越しのしすぎだ。住み込み生活で足が地につかないまま次の場所へ移動すると、世界がぐるぐる回っているのに自分もぐるぐる回ってしまって気が狂ってしまう。これはわたしの実感でもあって、コロナが流行った4年間で8回引っ越しをしたら(住み込みもしたし、廃ホテルに女の子たちと集まって寝ていたこともあった)内臓が腐った廃人のようになり、今のパートナーに保護されてからは、布団から出たくない気持ちと遠くへ出かけたい衝動に引き裂かれて苦しんだ。放浪記の時代は第一次世界大戦後で、不安定で貧しい社会情勢はかわいそうだけど、もっと上手くやれなかったのかと思えてくる。想像していた以上にふみ子の放浪は激しく、励まされるというより同情と悲しみの方が勝った。20代前半の女っていうのは等しく混沌としているものなんだなとは思った。
夜。
塩むすび。豆腐のサラダ。鳥の柚子胡椒のつけ焼き。ズッキーニとツナのみそ炒め。小芋のから揚げ。張り切って作りすぎる。