こないだXで吉田秋生のBANANA FISHが話題になっていた。そのポスト、どこかに流れちゃってもう探せないのだけど、確か投稿主は「トラウマでもう読めない」とか書いていた気がする。トラウマになるってどんなマンガなんだろう。あ、吉田秋生って海街diaryのひとか。めちゃめちゃ気になってきた。
バナナフィッシュは読んだことないけど(図書館で借りれるじゃーん。ぽち。)トラウマ・マンガはわたしにもある。最近、また読み返そうと思って頭から読み始めたんだけど、やっぱりあるページで手が止まっちゃうのね。その後、どんなこわいことが起こるか知ってるから、ページをめくる前から、いや表紙を見たときから、見るたびに、深く落ち込んでしまう。そんなマンガがわたしにもあります。山本美希の「ハウアーユー?」です。
隣に住んでる3人家族の旦那さんが失踪して、残された外国人の奥さんが狂ってしまった。……あらすじにするとシンプルだし実際シンプルなんだけど。このマンガを読むと、好きという気持ちと、それに誘発されて表現される自分の加害性を考えてしまうよね。「加害性」って暗くてイヤで、考えたくないけど、「好き」って気持ちはおもしろいよね。特にまだ意識にあがって来る前のやつね。好きだからなにかしたいとか、してほしいとかじゃなくて、気持ちがベクトルになる前の、もう少しで雨に変わっちゃいそうな湿度たっぷりのくもり空みたいな気持ちのことね。
読んでよかったのか読まなきゃよかったのか分からないけど(だってもう読んでしまったのだから)、確かに分かるのは、これを読んでわたしの心の一部は変形してしまったってことです。そして何かを見た。またそれを見るために、読まない間も心の中で繰り返し読んでいます。「ハウアーユー?」はそんな本です。

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