本を作りました。戯曲「窓/埋葬」が収録されています。
2人はファミレスにいた。2人でいつもファミレスにいた。悦子の電話が鳴るまでの時間つぶしをしていた。4人掛け座席。端から2つ目の窓席だった。昼はテーブルにひだまりができた。それは夜に向かって消えていくのだった。
この戯曲はわたしのものではありません。横田さん、るなちゃん、竹田さんの関係の中でできた言葉です。関係の中で削がれ、注がれ、唯一可能だった言葉です。美人に組んでくれた中村さんも、絵を書いてくれた友人いだちも。本当にありがとうございます。
週末これが神奈川で公演されます。劇場で見れるのは「窓/埋葬」の上演台本です。
この台本はわたしのものではありません。パー、レナ、あやちゃん、増田さん、いだちの関係の中でできた言葉です。関係の中で、削がれ、よみがえり、繰り返され、唯一可能だった言葉です。
言葉の寛容さを教えてくれたのは横田さんでした。言える/えない言葉、言いたい/たくない言葉、要る/らない言葉は、その時の関係で変えていい、変えるべきだと教えてくれました。
本屋で戯曲を手に取ったその人が、その人の関係の中でこの言葉を解体し、継ぎ足し、削除し、ト書きを読み上げ、または無視し、最終的に可能であった言葉の元でこれを再生してくれるのなら、これにまさる喜びはありません。
まだ芝居のお席あります。3/31から4/2まで。若葉町ウォーフにて。戯曲は残るけど、上演台本は公演時間だけのもの。よかったらいらしてください!がんばるぞーお。本の先行販売もします。窓/埋葬 予約フォーム