遠浅

平野明

豊岡日記1

6時起床。朝ごはんを食べてリュックを背負って豊岡へ向かう。新横浜を新幹線で出たら京都できのさき号に乗り換え。14時ごろ江原駅着。改札を出ると豊岡演劇祭ののぼりが立っている。宿で休憩して劇場へ向かう。宿から劇場までは車で40分かかる。

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夕方から場当たり4時間半。スタッフが超優秀で伝えたいことを伝えられ且つ時間内に終わる(!!)。本当に凄いことで、ありがたい。明日に向けて整えて今日は終わり。

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記憶では足りないものが記録にある(記録−記憶=環境)。けもの道はけもの道だけでは道にならない。見たことも無いし名前も知らない植物と、見たことがあって名前をしらない植物が束になって知らない山になっている。知らない名前を知ること、忘れるのを承知で書くことの重さは、紙に書いて消されて残った僅かな筆跡がどうしてもデッサンに必要なことに似ている。きのさき号の窓に知らない風景が流れる。これを記憶だけの言葉で書けるわけがないなーということを考えていた。明日「窓/埋葬」初日です。