遠浅

平野明

日々Shazam

まるで友だちみたいに小袋くん小袋くん呼んでるNariaki Obukuroの紹介してくれる音楽が全部いい。Spotify上にFlip Side Planet(j-wave)で流した音楽リストを公開してくれていて、毎日恩恵を受けています。知らないアーティストと出会えるし、知ってるアーティストも知らない人みたいに聞こえて面白い。

小袋くんの話を聞いていると、街中でShazamを意識的に使っているらしくて(そりゃそうか)、最近だと

”モロッコマラケシュに行っていました。そのレストランとか、街で流れてた曲をshazamしたり、色んな人に教えてもらったりした曲たちを流していきます。”

とか話していて、わ〜分かる、Shazamすることは小袋くんの自然で『手』なんだろうなと感じました。伝わりました。(Shazam=街中で流れる音楽を聴かせると、曲を識別してくれる音楽アプリ)

www.shazam.com

 

いい文章もいい音楽も、実は簡単に手が届いちゃうのであとは自分の握力だけが必要だなと思います。握力だけ。とかいうけど、素通りしないでShazamすることって手を伸ばすことより大変なんだけどね。

 

最近のわたしのShazamを紹介。アニータ・ブルックナー『結婚式の写真』の89ページから。

〈アルフレッドを汽車に乗せて、彼も汽車も見えなくなってしまうまで手を振っていたミミは、駅の汚らしいアーケードを引き返してもう一度光のあふれている九月の午後の世界へ出る。一瞬、彼女には何をすればいいか、どこへ行けばいいか、何を待てばいいか、どのくらい待てばいいか、何ひとつわからない。だが、この年もそろそろ終わりだと思うと、白っぽく輝いている太陽が、いっそう頼りなげに美しく見える。〉