遠浅

平野明

1月の気分

パートナーは大のファッション好きです。色々着させてもらううちに、もうちょっと知りたくなった気がする。1月の気分(=ファッション)は2本のマフラー。いただいた大事なもので、しかもカシスとブルーベリーな色、2色あるのがかわいい。

おしゃれな人って、つまりやりたいことの統一感があるので、遠くから見てもぼやけずくっきり見える気がする。 本当は世間が許すならじゃがいも袋を着て過ごしたいんだけど……ファッションは気分という解釈、やりたいことの気分を追うことなら自分にもできるかも。

昨日(1月30日)、年の若い友だちと会うことになった。「えー、じゃあ今から家おいでよ。ご飯つくるよ」て話に秒でまとまって、1時間もすると玄関のチャイムが鳴った。

2人でキッチンに立つ。茹でたパスタを皿に取り分け、バターを添え、根菜いっぱいのミートソースを盛って、てっぺんには目玉焼き。ちょっとご馳走感のある、だけどいつもの夜ごはんになった。

だらだら5時間ぐらい喋って、彼女が帰ったあとも過ごした時間がうれしかった。ひととき自分がカフェになった気がした。カフェはいい。ベローチェタリーズ、スタバ、マック。いつでもプラっと入れてプラっと去れる場所。入るのにも帰るのにも理由が必要のない場所。どこにでもある公園。鳥の遊び場。

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かなり昔のように感じるけど、1月にはnew year’s party(新年会)をひらいた。招待状を作り、1ヶ月前から献立を立てた。「会費無料、自分が飲みたいもの持ってきてね」のスタンスで、だけどみんなワインとかお花とかおみやげをどっさり持ってきてくれて、勝手に花瓶に生けたり、弟がベッドで寝てたり、テーブルでパスタを和えたり分けたり、テクノに半分踊ったりで、はじめましてな人もたくさんだったのに、わいわいわいわい楽しかった。

会いに来てくれたり会いに行ったり、なにか新しい時間の訪れを感じる。友だちに素敵な恋人ができて泣けるほどうれしい。パフェが美味しい。今年は理由なくいい年になる気がする。

「この星の未来 わたしたちの気分次第」って小袋くんが歌ってくれて、だよね〜と思う。